温暖化法案「そのまま可決なら拒否権」 米大統領意向

産経新聞 2008.6.3 10:51

ペリーノ米大統領報道官は2日の記者会見で、米上院本会議が地球温暖化防止を目指し、今週から審議に入った「気候安全保障法案」について「現行案のまま可決された場合には、ブッシュ大統領は拒否権を行使する」と警告した。

 法案は、共和党候補指名が確定したマケイン上院議員を支持する民主党系無所属のリーバーマン議員らが超党派で提案、上院環境公共事業委員会が昨年12月に可決した。

 全米の大半の企業・事業所に温室効果ガスの排出量の上限を設定、2020年に現行水準より19%、50年に同71%を削減する内容で、報道官は「米経済に確実に打撃を与える」と述べた。(共同)